NZに生きるとっちゃんぼうや 父親奮闘記
● 毎日の動き
子供ができて毎日がジェットコースターのごとく過ぎ去っていき、あっという間にハイハイしていた虫のような赤ん坊が、あっという間に、私の手を引いてテレビをつけろ、という仕草までするようになった。

彼が生まれて自宅を持ってから、ローンもあるし、自宅で仕事部屋も確保できたので、オフィスのレンタルをやめ自宅勤務を始めた。これで自分も自宅の庭先の緑でもみながら悠々と仕事!なんていうものではなく、春の攻撃と雄叫びは予想通りで毎日濃厚な、育児生活を送っている。

朝も7時頃から目のさますなり、ミルクとトーマスのDVDをせがむ。力の有り余っている春はベットのふちで興奮ぎみに何やら彼の大のお気に入りトーマス機関車であそんでいる。
仕事を始めれば、よじ上ってきてはマウスを取り上げて、パソコンに向かうまねごとをし、飽きれば動物図鑑の解説をせがまれる。

奥さんは、昼寝の時間とビデオを見せている間にてきぱきと家事をすませている。時間配分がとても重要なのだ。彼のリズムにあわせなくてはいけない。

昼寝から起きれば遅めの昼食をとり、買い物もしくは気分転換にドライブに出かける。そうして夕刻にはまた疲れて寝るか、そのまま疲れてぐずぐず、機嫌が悪くなる。

夕食後、少し図鑑などをみては、ゾウさんと犬のページばかりみては興奮し毎回同じことを繰り返す。

風呂に入れるのは私の当番。好きな風呂でも、遊び目的な訳で、無理矢理体を洗い、歯をみがき、わめく彼をきれいにしてやる。
ドライヤーで乾かしたらあともう少し。寝る時間だ。

彼にはお気に入りの毛布があり、その毛布を渡す、もしくはベットに寝かせば指をくわえ、ものの1分もしないうちに眠りに入る。まるで、スイッチがあるようなわかりやすさだ。

子供のかわいさは、不思議と発見、成長の連続だ。一日も同じ日がない。
一週間あわなければきっと顔もちがって見えるはず。家族にとって一生の一度のこの時期を春と毎日過ごすことを選んだのはとても正解だった。

子供の驚き。

人見知りをしなくなるとすぐに人に触る。
人の動きをそのまままねする。
肉食よりベジタリアン。
好きなものができるととことん熱中する。
いっていることは分かっているが、おこられるという意識がない。
虫は恐い。
何度でも同じこどもDVDを見続ける。
ネギやショウガなどが好き。
父親には甘えない。

 
▲砂場で遊べば、勢い余って頭から砂に突っ込んでしまう。
 

著者紹介

スギモト ゴウ
早いものでNZにきてもうすぐ5年。別名バンブーデザインをやってます。
あっという間に人の親になったが、IDナシではお酒が買えない30代。
座右の銘は「人生は一度きり」お仕事待ってます!


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